第132話【やいていて】


【やいていて】


手入れされた花壇に未来は見えなかった

温めた弁当で世界を手に入れても

ふーんで終わる日常茶飯事

ほどとけるチョコレートは簡単に

輪廻と鉛筆を認(したた)めて

甘くとろけるのは恋人だけ

埋まれ ユク わかりませんか?

なき こえは カンタンに溢れ変える

日々 3000人のサイクル。

路地裏の公園に お地蔵様 ようこそ

善と悪 育てるは誰だろうか

唯 あどけない少女で在りたい

瞼に表と裏は在るけれど

交錯するヘッドライトが眩しい

ひろうかみ すてるかみ

今時、ゴミ箱もありません


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