詞禽

詞梳記(ことばとき)

第1話「あいをささげましょう」

駸駸積もる真綿の輝き

自棄に妬いて夢にまで見た

贈り物は形と魅せて信じる心で

濛々燻る煙突は吐く白と

途に続く脚跡に這う事後にはもうゐ無い

白む世界でポツリ孤独

寂しいヒトにリボン架けて

年に一度のカタストロフ

真っ赤に染まった仮の姿で

寂しい人に愛を刺される

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