やまなし、おちなし、いみなし


 BL、ボーイズラブ。昭和生まれの私にとっては「やおい」と言う方がしっくり来ていたのですが、さすがに慣れましたね(笑)


 私の場合、入口が二次創作だったことと、まだ現在のように一般化したコンテンツではなかったこともあって、実は商業BL——特に小説はほとんど読んでいないんです。

 それこそ、角川ルビー文庫さまのタクミくんシリーズぐらいじゃないかな。


 漫画もそこまでたくさん読んでいる方ではないです。

 一時期、小野塚カホリさんとかみなみ遥さんにハマったこともあるのですが、ストーリーよりも絵で買ってました。当時は絵描きだったんですよね、実は。

 

 商業BLにおいての直接的描写は、別に大丈夫なんです。ターゲットがはっきりしてるから。

 苦手なのは、BLを前面に打ち出していないのに、なんか妙にそういう展開に持っていこうとするやつ。ちなみにコメディなら可。


 シリアス系で登場人物はノーマルのはずなのに、あんまりあからさまにイチャイチャされると萎えるんですよね。

 この辺、持論というか変なこだわりがあるので、今回はその話をしてみようと思います。

 ちなみにこの件、実妹に話してもピンと来なかったみたいなので、わかりにくかったらすみません。



 昨今の、特に深夜アニメで顕著な気がするのが、いかにもな設定の女性向けコンテンツ。私はあれがどうにも苦手でして。なんつーか、二次創作界隈での人気をアテにしている感じ?

 とか言いつつユーリは観てたから説得力まるでないんですけどね……(笑)

 線引きが難しいところではありますが、ユーリはギャグ寄りで突き抜けてた感じだったから大丈夫なのかも。


 別に公式でわざわざ匂わせてくれなくても、腐女子にとっては関係ないと思うんですよ。昔から、なんでこの作品のこの人が? みたいな組み合わせでも、平気で妄想してたわけで。

 ぶっちゃけ余計な心理描写とかは、こっちで勝手に補完するからいらないくらい(笑)

 妄想できるエピソードが多ければ多いほど尚良し。


 関係性は友だちでもライバルでも師弟でもなんでもいいんですが、とにかく相手の存在によって強い影響を受けて、できれば悩んだりしてほしい。で、最終的には成長してもらいたいんです。


 そういう意味では、自作の「TPS」は物理的に接するのが不可能という設定だったのが、逆に良かったのかもしれません。

 そのおかげで「精神的なつながり」を強調できたわけで。怪我の功名ですね(笑)



 

 この辺は、同人時代に主戦場だったジャンルも大いに影響していると思います。

 あまり詳しく書くとよろしくないのでボカしますが、実はメインジャンルのご本尊がやらかしたことがあってですね。

 公式に同人誌作ったりとか、本人たちモデルにして商業作家にBL書かせて、雑誌に掲載してたんです。

 

 当時は面白がってた部分もあったんですけど、やっぱり公式にやられちゃうとね……自分たち同人作者が、彼らにネタにされている感もありましたし。



 そういった経緯とやはり育った年代的なこともあって、BLはひっそりと楽しむものであってほしいのです。

 表に出さずに楽しむもの、という意識が強すぎるんでしょうね。いまだに本屋さんのBLコーナーとか、ちょっと恥ずかしいんで。


 そんな私は「おっさんずラブ」初回で脱落してしまいました。地上波で俳優さんが……っていうのがなんかダメでした。

 


 ぐだぐだ語ってきましたが、結論としては、BLと謳っていない作品で、過剰に男同士がスキンシップするのは萎える、ってことがひとつ。

 あくまで個人的な意見なので、そういった作品を否定する意図はありません。


 あとは、あんまり堂々とBLを表に出してほしくなかったな……という……なんか、そういう世界を楽しんでいる背徳感? みたいなものが薄れてしまうのが、残念だなぁというか。


 

 まぁ、結局は老害の懐古趣味ですよ。時代についていけてないんです。

 そんなんだからニッチなジャンルしか書けないんだよ、というオチで、今回は〆ておきます(笑)

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