第51話
「、、、楓?大丈夫か?」
姿が見えなくなって、すこししてから楓のほうを見た。
「大丈夫っ!、、、じゃ、ない、、ごめん。」
「なんで謝るんだよ。こわかっただろ?」
「うん、、、ごめん、、こわかった、、。」
なんでかずっと謝ってて、こんなに弱々しい楓を見るのははじめてだ。
今にも泣き出しそうで。
「、、、、。」
楓の肩を抱き寄せて頭を撫でた。
はじめて触れる楓は、思ってるよりも華奢で細かった。
「、、、ふぅ、、、ごめんね!ありがとう!」
そう言って笑顔を見せてくれた。
「おう!大丈夫か?
あいつまた絶対くるぞ。」
「うん。どうしよう。前は駅とか家の前で待ち伏せされてたりもしたし、、、。」
「俺がいる限りはずっと一緒にいるから。
なるべく1人になるなよ?」
「ごめんね巻き込んじゃって、、、。」
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