第37話

講習がおわって、真っ先に楓を探した。



「翼!!!」



「悠真!?」



「楓、寄り戻したのか!?」



「えっ!?」



そうなのか!?


なにも聞いてない。


帰り話せたらいいなって、、もしかして寄り戻した報告、、、?




「なんだ、聞いてないのか、、、。

いや、さっき楓が元彼さんに声かけにいってるとこ見て、てっきり。」



楓が?



自分から声かけに行ってたとこなんて見たことないけど、、。



「帰り話せたらいいなって言ってたから、

もしかしたらなにか話してくれる、、のかも、、。」




「そうか。ごめん俺、余計なこと言ったよな。」



「なんで悠真が謝るんだよ(笑)」



「だってお前、、どうすんだよ、、。」



「お前が悲しい顔すんなよ!(笑)

ありがとな。」



今にも泣きそうな顔になっている悠真を見て、ちょっと冷静になれた。




このままだったら楓と話す気力もなかったかもしれない。




なにを言われても楓が幸せならそれでいい。



そう何度も何度も心に言い聞かせた。




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