幼馴染は名探偵!〜はじめての推理!〜
@ayuna_ebi
入学式から事件発生!
第1話 序
毎朝の私の仕事は隣に住む幼馴染のユウキをおこすことから始まる。
「おはよう!」
起きるはずはない。毎朝毎朝こりないな。布団をヒッペ返して、フライパンとすりこぎをもって耳元でけたたましく叩く。
カンカンカン!何回か叩く
「もう!優しくおこしてくれよ。」
ぶつくさいいながら洗面所へ向かったのを見届け、家からもってきた、スープポットの味噌汁とタッパに入れてきた卵焼きとシャケを皿に、昨日のうちに予約しておいた炊きたてのごはんを茶碗によそった。
それと、ユウキの飼っているボール(ミニチュアダックス)に餌やりと水を変えてあげる。
準備万端。
「いただきます。」
機嫌悪そうに向かえに座り食べ始めた。
「そうだ、カナは聞いたか?うちのクラスのクサノ マイがトイレに入っていたら上から水かけられたらしい。昨日ホームルームの後、女の子達1人1人個別に呼び出して先生話聞いていた。」
「ごめん。今日当番だから先にいくね。
あと、あんまり首つっこまないでね。いってきます。」
まったく!ミステリーオタクめ!
腐れ縁ってまさにこのこと、生まれたときから隣同士、母親同士は大親友。海外赴任のユウキの両親に変わり、朝は起こして朝食を食べさせる。そしておばさんが息子と同じくらい可愛がっている飼い犬に餌と水やり、トイレの世話をしている。おばさん からアルバイト代として支払われる。
ユウキは大のミステリー好き。中学では野球。ピッチャーで4番県大会優勝したスポーツマン。
なのに、高校に入るなりミステリー研究会に入ってしまった。私までなにかと嫌でもかかわる羽目になってる。
こないだだって結局
うちの高校は丘の上にある、男女混合の公立高校。偏差値60くらいの進学校。
この辺でミステリー研究会があるのはここだけ。だからユウキは夏過ぎてから猛勉強の末受かることができた。
自分で神とるわ。俺。運命だったんだ!なんて言ってた。
そんな私達の入学式の日にちょっとした事件がおこった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます