第19話 抱負

躊躇った。

駄目だった。

いつまで経っても抱負とは、自分をさすものであったけれど、ああ結局保身に走らざるを得なかった。

恐怖とはそのようなものだった。

狂気はそのように孕めなかった。

誰がこれを責めようか。

だからこれを責めようか。

いつまでも中途半端を、いつまでも継ぎ接ぎ造りを。

格好をつけよう、括弧をつけよう。

せめて見せかけだけでもそうしよう、見てくれは汚くてもそこに在ろう。

だから継ぎ接ぎ造りを遂行しようパッチワークを延々と、今年は。

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