異端は異端に惹かれ合う

変太郎

常識人への偏見

常識があればあるほど、悪に手を染めやすい。そんな風に僕は思う。最近の女子高生を見ていると特にそんなことを考えてしまうのだ。流行に乗っている者ほど集団心理に大きな影響を受け、例え悪であろうと、自らの行為が正しいと錯覚してしまう。そんな人々の中には必ずリーダーが存在する。流行を流行らせ始めた誰かが必ずいる。僕はそういう奴が特に嫌いである。社会的にどうかと言ったらそういう人はいなければいけないのかもしれないが、でも僕は嫌いだ。そもそも古の時代に遡れば、誰かが指揮を執ったところから争い事が始まった。誰かが集団を作れば、当然従者が生まれ、主は正しくあろうとする。その心理が、時を経て、自分は正しいんだ、と本当の善良な心を消して、安堵の為の偽りへと化す。それはとても良くない。自分の中の固定概念を壊さなければならない。

だから僕は多数派の集団が嫌いだ。みんなでいれば何でもできる気がして、良くも悪くも何でもしてしまうのが人間だ。そんな中で、その勢いに飲み込まれず、ただ己を貫く強者になりたいと僕は常日頃から思っている。きっとその強者である異端児は、また別の意思を持った異端と出会い何か大きな、一般から外れた集団を作り上げるのではないだろうか。これは本当に僕の偏った考えであるが、僕は常識から外れ、常に空気を読まないで生きたいと思う。そして空気を読まないで、周りからKYと呼ばれるような者と友達になりたい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異端は異端に惹かれ合う 変太郎 @uchu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ