22.白馬に乗った王子様(5歳)

体が浮いた原因は王子様でした。


なんか近くに矢が刺さってるし。。。


しかも、私が歩いてたとこ。



多分、あそこで盛り上がってるとこから飛んできたんだろうな…

でもさ、一ついいかな?

石槍飛ばして人に当たりそうになってるのすら気づかないってどうなのさ!

ほんと、マジで危ないんだけど!


王子様がいなきゃ私か誰かほかの人に当たって大惨事になってたよ!


まったく!運営さん!これでいいんですか?

しっかりしてください!



まあいいや。


王子様に助けてもらったし。。。。


あー。ちなみにさっきから王子様、王子様って、言ってるけどウィル様じゃないよ?

ウィル様はたぶん私のこと持ち上げれないだろうなー


それで、この人は誰なんだろ。


私を助けてくれたところから見るに、きっといい人なんだろうけどさ…



さっきから全然動かないし、知らないイケメンに抱きかかえられてどんな羞恥プレイだよ!って感じなんですけど…

そろそろ降ろして欲しい…

ほんとマジでこの羞恥プレイ勘弁…


確かに、王子様の美しい腕の筋肉ときれいな顔を堪能できるからうれしいけども!

恥ずかしさのメーターが限界突破しそうです。


いくら見た目が幼女とはいえ、中身は花ざかりのJKなんですけど…


とりあえず、神様ご褒美ありがとうございます!!




でも、恥ずかしいからそろそろ降ろしてもらおう。

ウィル様もソフィアもすごい顔になってる。

これぞ、鬼の形相!


ツンツンっと!


「はっ!お嬢さま、大丈夫ですか?お怪我などはございませんか?」


お嬢さま?


お怪我はないけど、お嬢さま?


確かに今はお嬢さまだけどさ、なんで知ってんの?

変装解けてる?


それともこの人は危険人物?


とりあえずしらを切っておこう



「はい。助けてくださってありがとうございました。おかげでけがはありませんわ。」

「そうですか。それはよかったです。お体に断りもなく触れ、申し訳ございませんでした。」

「気にしないでくださいませ。おかげで助かりました!誰も文句を言う人なんていないはずですわ!」

「そうでしょうか…ありがとうございます。」

「いえ、お礼を言うのは私の方ですわ!文句を言う方がいらっしゃるのなら私のところに連れてきてくださいませ。説得脅迫致しますわ!」



悪い人じゃなさそうね。

それにしても、わざわざ助けてくれた王子様を悪く言う人いたら倒そう!

マジで。


「シルヴィ~!大丈夫~?」

「うん!全然大丈夫だよ!」


(ソフィアー!来るならもうちょい早く来てほしかったかなー?)

(シルヴィ~もし私が早く行ってたら幸せな時間はもっと短くなってたよ~?それでも良かったの~?)

(ソフィアーーー!また心読んだの?やめてよ恥ずかしいじゃん!)

(心を読んだんじゃありません~!感情が伝染してきたんです~!ってゆうかその顔やめてよ~、傍から見たらシルヴィー変な人だよ~?)


はっ!


王子様こっちをじっと見てるし!

恥ずかしい!めっちゃ変な顔してた!!

帰りたい!もう嫌だー!恥ずかしい!



「ね~ね~シルヴィ~!アイス食べたい~!お兄さん~、アイスってどこに売ってるの~?」

「そうですね、ここからまっすぐ行ったところにありますよ。」

「そっか~!ありがとう~!シルヴィ~アイス!アイス!」

「そうだね、行こうか!助けてくださりありがとうございました。それでは、ごきげんよう。」



(シルヴィーナイスフォロー!ありがとう!グッジョブだよ!)

(ね~ね~、シルヴィ~、名前聞かなくて良かったの~?それに~文句言われたら連れて来いって言ってたけど~、今のシルヴィーはリエなんだよ~?多分わかんないと思うな~)



名前聞くの忘れた!OMG!!!!

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