12.初めての王宮(5歳)

修練してお腹ペコペコだーー

朝ごはんは何かなー?


あ、親バk…いえ、お父様だ。

ドレスのお礼を言わなくては。


「お父様、昨日はこのように可愛いドレスをありがとうございます!どうでしょうか?今日はリューお兄様とお揃いにしてみました!」

「シルヴィー!可愛いな!ちょっと待ってろ、私も服を水色に変えよう…よし、これで、私もシルヴィーとリューとお揃いだ。」


お父様…何をしてるんですか…ほんとに…

さっき朝ごはん食べに入ってきたリューお兄様、目が点になってるよ…


ごめんね、リューお兄様…


あー、お母様も服の色が変わってる…

さっきまで朱鷺色だったではありませんか…

これで私もお揃いね、みんなお揃いだわってニコニコ仰られても…


本当に、お父様、お母様…国の中枢を握る御二方が揃いも揃って何をしていらっしゃるのですか…



はぁ、突っ込むだけ無駄だ…ご飯食べよ…


やっぱりご飯美味しいなー!

キツイっていう人もいるけど、朝からお肉食べると元気でる。

なんか、パンも美味しいし、特にパンプキンスープが美味しい!!


今日は何をして過ごそうかなー…?

ダンスも刺繍も礼儀作法も今日ないし、


「シルヴィー、今日何か予定あるかい?」

「いえ、お父様ありませんわ。」


なんだろ、いきなり、どっかにお出掛けするのかなー?ってゆうか、お父様がこんなこと言うなんてあんま聞いたことないや。仕事結構忙しいイメージしかない。


「そうか、よかった。なら、一緒に城へ行こうか。城なら騎士団もいるし、同じ歳の遊び相手もいるだろう。」


騎士団!!すごい!!行きたい!訓練に混ざりたい!


イケメンの筋肉マンいるかなー?あ、いえ、なんでもないです…


「お父様!絶対に行きます!きんn…いえ、同じ歳の遊び相手が気になりますわ!ぜひ、連れて行ってくださいまし。」

「お、おう。そんなにも会いたいのか。ならばこの後行こうか。」


よっし!筋肉マンと会えるぞー!!

お父様、すぐに行こう!今すぐに!!



…………



王宮に着いたけど、デカくね!?

ちょ待ち、私の家もかなりデカいけどさ、ここ比になんねーって言うか、なんかやばい。

すげーでかいな。

なんか、城だけじゃなくて騎士団とか付いてるからそりゃそうっちゃそうなんだけどさ、スケールが違うわー。


門入るのに行列出来てるし…凄いな…

あれ?みんな道を空け始めたんだけど?

どゆこと?

ってゆうか、うちら進み出したし…

順番抜かしはダメでしょーが!


「シルヴィー、キョトンとしているようだが、どうしたんだい?」

「お父様、私たち順番抜かししているみたいです。いけませんわ。」


お父様?自分がキョトンとしてどうするんですか?

順番抜かし止めてください!!


「あの、そのだな、シルヴィー。私たちは公爵家だ。王宮に入る門、関所、国境は基本的に階級が高いものから、つまり王族、公爵、伯爵、侯爵、男爵の順に入るのが常だ。市民階級はその次だな。だから、私たちは何も順番抜かしをしている訳では無い。私たちがさっさと入らないことには他の者達が入れないのだ。」


ふむ?なるほど。

ヒエラルキーという訳ですか…

アンシャン・レジーム見たいですね…

ふむふむ。


あれ?アンシャン・レジームって革命起こされてなかったっけ?

あ、でも確かあれはルイ16世が無茶苦茶したからだっけ?まぁ、いいや。

不吉なこと考えるのやめておこう。


いやー、でも、お城自体もめっちゃでかい。某ネズミのテーマパークのシンデレラ城みたい。綺麗だなー。


人生で1度でいいから某ネズミのテーマパークの行ってみたかったなー。行くことなくこの世界に来てたし。


へー、でも実物はこんなにも凄いんだね!

なんか雰囲気が凄い。



圧倒されてたら、なんか広間みたいなとこに通された。


「よく来たな。バーナード。シルヴィア。」


誰この偉そうなおっさん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る