第14話 大切にすべきもの

レイニーはアリスから目を離しません。



「……君は何故ここに来たのか。君に何が必要なのか」



答えの見つからない質問を投げ掛けます。



「君の大切なものは猫だけかい? 」



アリスは、はっとします。


脳裏によぎるは、母と姉。


首を振るアリス。


振り払うかのように……。



「……最後の選択が待っているよ? 君は……どうしたい? 」



アリスはレイニーから目が離せませんでした。


しかし、レイニーはまた消えてしまいました。



「私は……どうしたいの……? 」

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