向き合う 4
テーブルの上に小瓶を並べてテレビ画面のスイッチを入れる。そこに真紅のベットに寝かされているサエが映っている。
「その気になったら入ってくるのよ」
と言うなり画面にカオルが入ってくる。カオルは鮮やかに全裸になる。
「私は頭取から不倫するような気持ちで修司に薬を飲ませてこの道に誘ったわ。あなたは最初は戸惑っていたけど、私の奴隷になった。私のを吸わせアナルにも何度も入れさせた」
カオルはサエの布団をめくり上げる。薄暗がりで見ていたサエの裸が鮮明に画面に映る。
「あの頃は自分は性に狂った雌犬だと思った。やりたくてやりたくて狂いそうだった。でもみんな同じものを持っていると今は分かっている。修司に無理やり私の小便をコックから飲ませた。口の中に大便を押し込んだ。なのに修司じゃなく頭取を選んだ。でも修司が消えて狂いそうになった。頭と体が別々なの」
カオルの口の中のサエのものが吸い込まれる。サエのものがそりくり立っている。カオルは自分の中にサエを迎え入れる。カオルのものも見事に怒ったようにそり立っている。
「カオルも私も修司を求めているのよ。修司の体の記憶は残っているわ」
いつの間にか私は素裸になって隣のドアを開けている。驚いたサエの目がそこにはあった。カオルの尻に重なった。これは体が勝手に動いている。
「修司の体は覚えてる」
カオルの声が耳元で響く。
「イサム捨てないで!」
サエの声が背中からして私の中に入ってくる。
私はこんな世界に住んでいたのだ。
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