雲の上
雲の上は
雪国のようで
だれもいなくて
だれも歩けるわけがなくて
水の上を歩く神の子が思い浮かんだりして
雲には淡い陰影があって
どれだけ見ていても飽きなくて
雲の向こうから夕暮れのオレンジが仄見えて
飛行機の窓からそれを眺めながら
外に出たら死んじゃうけど
ここを歩けたらいいのになって
天国があるなら
こんなところかなって
空中の機内で夢うつつ
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