這いずる憎悪
インターネットが
また
怒りを誘発する言葉を運んできた
敬愛する詩人が小馬鹿にされている文章
わたしは瞬間的に激情にかられ
そして瞬時に冷ややかとなる
おまえに何がわかるんだ、と怒り狂い
わたしに何がわかるんだ、と投げやりな気分になる
そしてすべてがどうでもよくなる
他人と自分への軽蔑がより深まる
人は人を理解しない
自分のことすら理解しない
くだらない
付き合いたくない
目にしたくない
指一本触れたくない
小馬鹿にしている人間を小馬鹿にすることすら煩わしい
一切関わりたくない
二度と喋らないでほしい
許したくもない
一片の慈悲も注ぎたくない
際限なく冷えていく
わたしの憎悪はなぜこんなにも低く這いずるのだろう
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