夜行性の詩

 夜行性の

 救われない人間に向けて

 わたしはせっせと

 自分の夜を言葉に変えていた

 わたしの夜とあなたの夜は

 本質的にはなんの関係もないが

 他人に伝わらない痛みが

 午前三時の人間の胸をかきむしるという事実において

 あなたとわたしは似ているからだ

 夜行性の救われない人間に向けて

 夜行性の救われない人間が書く

 夜行性の暗いうた

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