わたしと空気
わたしと空気に摩擦が生じて
火花のように
言葉が生まれる
望んでもいないのに
空気のなかを
人々は容易く歩く
隣の芝生は青く見えるという
そういった類いの事柄だろうか
わたしはいちいち
空気にぶつかる
硝子に気づかず直進したかのように
恥ずかしいほど衝突する
わたしは空気が怖かった
わたしを取り巻くすべてが
敵対的な季節のように
わたしと空気
その摩擦
火花のようではなく血のように
望んでもいない言葉が飛び散って
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます