本の整理

 半日かけて

 本の整理をしていた

 好きだと思っていた本が

 いま見るとさまざまな理由によって

 もう興味を持てなくなっていたり

 言葉の端々にちらつく偏見が許せなくなっていたり

 自分とは縁のない本だとわかってしまったり

 さまざまな理由によって

 本棚から脱落していく

 それは寂しいことではあるけれど

 何度読み返しても

 絶対に手放す気になれない本たちが

 より鮮やかな姿となって

 いつもいたように

 そこにいてくれる

 だから本の整理は楽しい

 旧友のような

 親しき本たち

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