疲れがわたしを彫る

 疲れがわたしを彫る

 作品のように削り取る

 疲れの彫ったわたしは気の毒なくらいに痩せている

 それは外見の話ではなく精神の問題だ

 わたしはなにも許せなくなる

 あるいはなにもかも許してしまう

 余裕がないからという理由で、考えるのも面倒だからという理由で

 疲れがわたしを彫る

 頬をけずり、胸をえぐり、内面をくりぬく

 いつまで経っても未完のまま

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