遠く近い死

 遠く近い死

 はだえの向こう

 いつも非現実的な佇まい

 というのが死と戦争の共通点

 何に対しても言える詭弁

 人の思想はどのような詭弁と誤解を選ぶかに尽きるのか

 外なるものが必要だ

 いつも視界から外れる風景

 いつも言葉から逃れる静けさ

 線を引いて

 沈黙の輪郭をただす音楽

 鐘のが聴こえる

 忘れるために

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