わたしの冷たさ
わたしの冷たさは外在化された秩序だ
つまりわたしに属していない
わたしはわたしを根拠とせずに他人に対してかぎりなく冷たくなれる
それは内面化された距離の思想だ
わたしはその距離を肯定も否定もせず眺めている
わたしがわたしを差別するとき
自分を虫けらのように遠く小さく
わたしは矮小化された聖痕のように過去の痛みに意味を与えている
それは不都合な贖罪だ
わたしの冷たさをわたしが独占するとき
結晶と化した意志の
流れた血の行方すら知らないままに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます