屋根とはなにか
きょうも地に足がついていない
起きたらすでに浮かんでいる
屋根があるからかろうじてここにいる
屋根とはいかなるものであるか
それは規範や関係や公共性
と解釈してもらってもかまわない
わたしの言葉にいかなる意味があるか
意味を込めなくても意味はある
無償に隠されたエゴの実存性
と解釈してもらってもかまわない
解釈なしでもこの世はまわる
解釈なしでも死体は見える
地に足がついていないわたしの重力に対するひとつの可能性
その試みの虚妄性
きょう生きることの無意味性
屋根とはなにか
なぜそれが頭上にあるのか
なぜわたしは死なないのか
死なないということに意味を求めるのか
それを惰性にもたれきった哀しみ
と解釈してもらってもかまわない
わたしの言葉に意味はあるか
わたしが知らない意味に仮託された
わたしの知らない意志を知りたい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます