むかついてむかついてむかつく夜
視覚障害者の受けた
性的被害の経験談を読んでいて
ひとりで勝手にキレてしまう
卑劣は永久になくならないのか
弱みに群がる習性は消えないのか
勝手に憤って
勝手に憂えて
勝手に醒めて
勝手に嫌になる
怒りの
他人の哀しみを消費しているのか
当事者でもなく
関係者でもなく
場当たり的に感情を動かしているだけ
むかついてむかついてむかつく夜
どうか救いのあらんことを
理解できない救いであっても
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