ぽかん
親しいはずの人間が
親しくなくなる瞬間の痛み
きみはそれを覚えているか
認識できないほど大きな穴が
とつぜん自分の身体に空いている
えぐれた痛みは直視できない
ただぽかんと
現実感のない現実に晒されて
薄い空気に立ち尽くすばかり
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