終末の晩餐

 夕餉ゆうげに必要とされる事物が

 優しさのなかに含まれる

 晩餐ばんさんはきっといつだって終末

 生まれて初めて食した糧の味

 憶えてないのはもちろん錯覚

 口腔に広がるいのちの震え

 最後の日にはきっと思い出せる

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