その軽蔑

 言葉には出さないが

 こころでは軽蔑する

 そういうことは

 よくあるだろう


 その軽蔑

 気になるんだ

 自分のものも他人のものも

 その軽蔑

 内心の毒

 胸の暗がり

 笑わない眼


 建前の板を剥ぐと

 なにが現れるか

 そういうことには

 あまり興味がない

 たぶん大したものではない

 ただその暗がり

 その隠れ方

 気になるんだ

 表と裏が軋んで奏でる

 ざらついた音色そのものが

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