雪の公園

 公園を歩くと

 幼い子どもたちが

 寒さにかまわず雪で遊んでいた

 木にくくりつけられた縄跳び

 バケツに寄り添う雪だるま

 子どもの一時間は大人の一週間よりも

 時に濃密なことがある

 なおも公園を歩くと

 池を鴨が泳いでいて

 雪の積もったベンチが

 人の不在を楽しんでいた

 白い静けさ

 白い寂しさ

 あの子どもたちもいつかは死んで

 この公園もいつかは消える

 それでも遊びの残響は

 永遠に属するなにかではないか

 澄んだ空気が魂を憶えて

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