ぼくのゴミ箱

 ぼくのゴミ箱

 それがこの詩集

 人に読ませる

 ものではないのだろう

 ぼくのゴミ箱

 感情の澱を

 残らず放り込む

 悪臭芬々たる

 ぼくのゴミ箱

 とっくにモノがあふれているのに

 なおも放り込む

 ぼくのゴミ箱

 ゴミではないなにかも

 一緒に捨ててしまっただろうか

 もうわからない

 ぼくのゴミ箱

 言葉のネグレクト

 自由詩のプラシーボ

 希死念慮のヴァリアント

 ぼくのゴミ箱

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