残像がそこかしこ
残像が
そこかしこに散らばっている
公園のベンチで
空を眺めた
人を待っていた
胸が高鳴っていた
恋しかった
人の家の門前で
たむろして話した
門柱に寄りかかった
焚き火を囲む群れみたいだった
快晴の初夏だった
緩い坂道で
二人きり歩いた
雨上がりだった
傘をくるくるとまわした
水の
本屋の片隅で
秘密めかして語らった
好きな詩集を指差した
趣味の一致に微笑んだ
埋まらない距離を錯覚した
残像が
空の下
街上に
そこかしこ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます