木洩れ日

 木洩れ日

 地面に浮かぶ

 光の

 太陽を直視できなくても

 うつむいた人にまで優しさは届く

 鮮烈なあまり

 あだやおろそかには触れられないものは

 詩や音楽にも

 たくさんある

 出会いは一度きりでも

 その記憶は

 木洩れ日のように人を温めるのだ

 大切なだれかとの出会いのように

 だから太陽にまみえることを

 永遠に禁じられたとしても

 きみは嘆かなくていい

 記憶の温もりにすべてがあるから

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