猫の死体
暑気に汗ばむ
蒸し暑い夏
ふと思い出す
子どもの頃に通っていた玩具屋
天使を名指す店名
その店の前に
猫の死体があった
あれは夏だったような気がする
記憶はあてにならないけど
三日くらい放置されていた
うじ虫というのを初めて見た
だからよく憶えている
玩具屋の前で
天使の鼻先で
猫が死んでいた
ただそれだけの記憶
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます