走馬燈の準備
死に際に走馬燈のような記憶がかけめぐるというのなら
たゆみない集中力によって記憶を精査し現前させれば
走馬燈にくっついて
死がやってきてくれるのではないか?
死が記憶を呼ぶのではなく
記憶に死が呼ばれるのだ
そうとわかればあとは簡単だ
走馬燈の準備をして
記憶をへめぐりメリーゴーラウンド
こんにちは、忘れたかった過去
こんにちは、忘れたかった人々
失速する独楽のように回転が終わりかける頃には
きっと死んだまま思い出しているはずだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます