胸クソ悪い喜劇

 自分の眼には

 明確に悪としか映らない風景に

 親しいだれかが

 喝采を送ったり

 笑って楽しんでいたり

 感動の涙を流していたとして

 それを非難する気力も

 もはやない

 すべて無意味で無価値だと

 断じる根拠が強まるだけだ

 なぜ早く終わらないのだろう

 こんな胸クソ悪い喜劇に

 びた一文も払いたくない

 一刻の時すらも

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