存在するのにうってつけの日

 きょうは存在するのにうってつけの日

 風は柔いし

 光も淡い

 群衆を泳ぐのもわけない涼しさ

 立ってるだけで襲う罪悪感も

 海の向こうに出張中

 痛む記憶は

 空に透けて

 きょうは存在するのにうってつけの日

 あしたはきっと

 存在しない

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