ピアニストごっこ
アナクロな人間なので
キーを打つよりも
手書きの方が
言葉に温もりが宿るのではないかと
儚い望みを抱いてしまう
実際にどうなのかはわからない
ただ
かすかにあった抵抗感は
ピアノに擬することで薄められた
ぼくはピアノを弾けないし
楽器のことをなにも知らない
だから単なるごっこ遊び
キーを叩いて言葉をつむぐのは
ピアノを弾いて音楽を奏でるのと
近しい行為だと勝手に決めた
ぼくがぼくのためにそう決めた
手書きによる詩はアナログ音源
タイピングによる詩はデジタル音源
そんな風にもなぞらえる
詩人きどりが
ピアニストをきどる
益体もない
ごっこ遊び
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます