詩の犯罪

 古典的な推理小説は

 少なくともふたつの報酬を用意する

 犯人とトリック

 どんなにつまらなくとも

 それだけは


 詩にも

 その報酬を仮定するなら

 犯人は詩人で

 トリックは押韻?

 探偵は読者

 詩を読みながら

 犯人の動機を探る

 なぜこのような詩が

 書かれなければならなかったかと

 言葉の血痕を凝視する

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