夕暮れへの別れ

 哀しかった夕暮れが

 もう二度と会えないと知ったとき

 空をふりあおいで

 死別する

 弔うやり方を知らないままに

 ただ哀しみを暮れさせて

 流れる涙を無視しながら

 深まる闇を意識しながら

 夜の訪れる前に

 二度と会えない夕暮れに

 受け入れることのできない哀しみに

 別れを告げる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る