詩に必要なもの
詩を書くのに必要なものはふたつだけ
言葉とこころ
あとは余分
だれでもすぐに詩は書ける
もっとも簡単な表現行為
臍の緒がついたままの言葉
だから詩は馬鹿にされる
だから詩は軽蔑される
まともな人間に必要なのは
詩を棄てて顧みないことだから
だれもが詩を恥ずかしがる
忌み子みたいに疎まれる
猥褻なものみたいに扱われる
詩を愛好する人間の被害妄想だろうか
詩はだれかに届く前に除菌されてしまう
喉に刺さらないように骨を抜かれてしまう
死んだ詩だけがいい詩にされてしまう
胸をざわつかせない言葉を詩といえるのか
最初にあった言葉とこころ
あらゆる余分に喰い荒らされる
詩を殺すのに必要なものはひとつだけ
無関心
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