時の止まった夕暮れの浜辺
時の止まった夕暮れの浜辺で
子どもたちの為す水遊び
砂でこねあげられた塔は
バベルのごとくに乱れている
蟹の歩みは止まってしまった
貝の傷みは見えなくなった
たとえばそこにあなたがいて
あなたの黒髪
あなたの肢体
時の止まった夕暮れの浜辺で
あなたの黒眼が輝いていたら
この世でもっとも美しい夕日より
意志ある瞳を選ぶだろう
時の止まった夕暮れの浜辺を
眺めるあなたの二つの夜を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます