詩といえるかはわからない

 五分もあれば

 詩のひとつやふたつは書けるけど

 詩といえるかはわからない


 一年かけて

 一篇の詩を彫琢したとして

 詩といえるかはわからない


 言葉が詩になる境界線なんて

 見たこともないし

 詩を書いたことがあるかもわからない

 皮膚の裏側みたいな言葉を

 空気にさらしてみているだけだから

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