手相
運命の設計図
象徴としての
予言する線条
ジャクソン・ポロックの贋作めいた
拙いアクション・ペインティング
おもしろいな
人間はなんにでも
意味を見出だしてしまう
蜘蛛の巣のように端整な幾何学は
ここではどうやらお呼びではないらしい
運命の読み方には疎いので
気ままに走る線を
自分勝手に読み解こう
水平にのびる線は
日の没する地平線を模して
深まる衰亡を告げている
弧を描く線は
月の輪郭をなぞろうとして
満ちることのない夢を孕んでいる
ひときわくっきりと刻まれた
中心にある十字線は
神性への片想いのあらわれ
握りつぶされるたびによみがえる十字架
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます