憑かれた想い
病んでいるとしか思えない
いまだにあの人のことを考えている
毎日そればかり考えている
自分は頭がおかしいと思う
憑かれたようにあの人を想いつづけている
迷惑でしかないのに断ち切れずにいる
どれだけ時間が経過しても
焦がれる気持ちが募っていく
限界をこえて膨らんでいく
あの人ではない人間や事柄が
まったく意味をなさなくなっている
あの人を知らずに生きてきた歳月の方が
あの人を知った後の年月よりも遥かに長いのに
どうやって生きていたのか思い出せない
なにを想って過ごしていたのか思い出せない
意識の焦点があの人に向いてしまってから
他のすべてが霞んでしまった
あの人はもう去っていったのに
あの人は二度と戻ってこないのに
ずっとあの人に狂っている
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