カーテンをきちんと閉めたはずなのに

 必ずほんの少し開いている

 その隙間から

 眼


 図書館で本棚のあいだを歩いていると

 必ず本が抜かれて穴がある

 その隙間から

 眼


 鏡に自分の顔を近づけて見てみると

 必ず瞳に自分の顔が映っている

 鏡のなかの鏡に映った

 無限につづく

 眼

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