季違い季重ね瘋癲駄句

 たしなめて桜に冬を送らせる



 喪に服す秋のもがりの清き風



 教会の十字遠目に陽炎と



 恋い恋いて狂い咲きせし姥桜



 盤面に桃の花びら散りまがう



 鬼きたり雪は怯えて泣き始む



 他界から手紙届きし秋の暮



 もういいよおまえは死んだよ秋の暮

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