言葉の涙

 言葉が泣いている

 意志も感情も伝えきれない

 自分のいたらなさを恥じて

 言葉が泣いている


 詩は

 言葉の涙を忘れない

 慰めることはかなわないが

 言葉の泣き顔をみつめている


 なぜわたしはこんなにも

 不恰好なのだろう

 わたしの失敗で多くの人たちが

 すれ違い争い傷ついていく


 言葉よ

 泣きながらでもかまわないから

 どうか笑ってくれ

 あなたの笑顔こそ詩なのだから

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