第6話
ルーカスは戸惑っていた。
それもそうだアンジェにそっくりなほどによく似ていた彼女が本人じゃないことに
「は…?え?どういうことだ?」
「…もういいか?」
「待ってくれよ!お前本当に違うのか!!?」
「うちは君のいうとこのアンジェとかいう七罪の魔女じゃない。病人の看護があるからこれにて失礼」
そう言って彼女は一軒の家に入った
「それじゃお大事にな」
「ありがとうございます!」
一礼して家から出てくるとさっきの少年が立っていた
「まだいたんですの?」
「いや。あの…さっき聞きそびれたことがあって…」
「何?」
「”どうして七罪の魔女を知っているのか?”」
「…あぁそんなことも言ったかしら」
「ここに来る前。村人にこの世界は神さまが創ったとか言ったのもお前だろう?」
「…それがどうした?」
「お前は何者だ?神さまって誰のことを指している」
ほう…ここまで追求する人間も面白い
「神さまとは昔、人々が恐怖を逃れるためにそれを崇拝していた偶像に過ぎない」
「その神とは教会が掲げる神のことか?魔女を排除してまで手に入れたかった力か?」
「…ほう?面白いことを言いますね」
「何がおかしい」
「では聞くが、誰が魔女と人を区別した?魔女も人も見た目は同じなのに」
「魔力を持って生まれればそれは魔女だろう。しかし、君たちの言う教会が魔女を追放された存在であることはもう知っておるのだろう?」
「あぁ」
「人と魔女なんて本当は違いなんてないんだよ」
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