第137話萩原美香と瞳の会話 瞳の胸にも?

さて、別室でアロマオイルマッサージを受けている担任の萩原美香と瞳は、夢見心地。


萩原美香

「はぁ・・・気持ちいい・・・」

「身体が蕩ける」


瞳は、とにかく生まれて初めてのアロマオイルマッサージだったので、最初は身体を固くしていたけれど、すぐにトロンとなってしまう。

「先生、眠くなってきた、気持ち良くて」

ただ、瞳の場合は、華音を想って眠れない日が続いたこともある。


萩原美香はクスッと笑う。

「そうね、たまにはいいわよ」

「でもねえ、15歳だと贅沢」

「ここまでのオイルマッサージなら、普通のお店でやれば、かなり高いはず」


瞳は、それを言われても全くわからない。

「へえ・・・そうなんですか」程度。


萩原美香は話題を変えた。

「それにしても、華音君が転校してから、学園の雰囲気が変わった」

瞳も、それにはすぐにうなずく。

「そうですね、学園内から、とげとげしさが消えたような気がします」


萩原美香

「華音君、格闘はメチャクチャに強くて、それでいてやさしい」

「篠山君の事件も、華音君が出向いて解決どころではなくて」

「もっとすごいことになって、学園と学園の生徒には、良い結果になった」

瞳もまた、同意。

「とにかくまかせておけば、何とかしてくれるって感じ」


萩原美香

「そのうえ、こんなすごいお屋敷で、あの書籍・・・」

「底が知れないなあ」


瞳が今度は話題を変えた。

「先生、私の母と華音君は、実は知りあいだったらしいんです」

「母も、華音君のお祖父さんの会社に勤めていて」

「ここのお屋敷にも、奈良の華音君のご実家にも行ったことがあるって言っていました」


萩原美香は、驚き、そして笑う。

「へえ・・・不思議な御縁ねえ・・・」

「それはそれは・・・」


「もちろん、ここのお屋敷の立花管理人様とは懇意で」

「華音君が小さな頃に一緒にお風呂に入ったとか」

「華音君とシルビアさんと春香さんの歌を聴いたとか」


萩原美香は、瞳の顔をじっと見た。

そして意味ありげな顔。

「瞳ちゃん、華音君をゲットしちゃいなさい」

「きっと深い御縁があるの」


瞳は、その言葉で身体がビクン。

「え・・・あ・・・」

顔も真っ赤になった。


そんな瞳に、マッサージしている女性マッサージ師から声がかかった。

「お嬢様、もう少し身体をリラックスなさって」

瞳が小さな声で「はい」と答えると、するっと瞳の身体が仰向けに。


女性マッサージ師が、少し驚いた声を出す。

「お嬢様、お美しいお胸ですね」


瞳が「え・・・あ・・・」と恥ずかしそうなを出すと、女性マッサージ師は今度は驚いた声。


「あ・・・まさか・・・これは?」


どうやら、瞳の胸にも、「驚くような状態」が、出現したらしい。

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