第124話華音と立花管理人との会話 華音は大風呂に拉致される。
華音は、本邸のリビングで、立花管理人と話をしている。
華音
「立花さん、篠山さんって、3年生の人が教室で騒動を起こして、それに意見をいっただけなんだけど、すごいことになったみたい」
立花管理人は頷く。
「はい、柳生事務所からも、連絡を受けてあります」
華音
「もしかして、ずっと前から内偵していたのかな?」
立花管理人は、少し笑う。
「いや、そこまでは、私もよく知りません」
「ただ、華音坊ちゃまの動きが、篠山組の裏の仕事に、どういうわけかリンクしてしまいました」
「なかなか、悪い事は続けられないようですね」
華音
「ここのお屋敷も、万が一を考える?」
立花管理人は、真顔に戻った。
「はい、現段階でも、相当な監視体制を取ってあるのですが」
「やはり、篠山組の上部団体が、何を仕掛けて来るかわかりません」
「もともとは、テロ専門の集団なのですから」
華音
「それで隆さんの事務所なんだ」
立花管理人は、頷く。
「はい、もともとは、裏柳生の一族」
「甲賀や伊賀の技も、いつの間にか継承していますし」
「家康公が江戸に出てからは、風魔一族とも、少々の諍いはあったものの」
「現代は親密な関係です」
華音は、うなった。
「なんか、時代劇みたいだ」
「どうやって警護するのかな」
さて、華音と立花管理人が、そんな話をしていると、シルビアと春香が入って来た。
シルビアはムッとした顔。
「ほら!華音」
華音は、シルビアの表情の意味がわからない。
キョトンとしていると、春香からも厳しい顔と言葉。
「華音!お風呂!」
華音は、慌てた。
「え?マジ?」
「もしかして、また3人一緒?」
シルビアは、言葉では答えない。
むんずと華音の腕をつかむ。
「ほら!このノロマで鈍感!」
春香は、華音のお尻に、回し蹴り。
「薬草風呂にしたの!」
「秘薬風呂だって!さっさとなさい!」
華音は、抵抗ができなかった。
「下着と着替えが部屋にある」とだけ言うけれど、即座に、
シルビア
「とっくに準備済み!このノロマ!」
春香も厳しい。
「マジで、アホで・・・」
結局、華音は無抵抗で、大風呂に連行されていった。
「華音坊ちゃまの腕をつかむとか、回し蹴りができるなんて、シルビア様と春香様ぐらいだ」
「さすが・・・というべきか」
立花管理人は、フフッと笑っている。
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