第4話

家に帰ってから

みんなで決めた通り

なるべく何もなかったみたいに過ごした


いつも通り学校に行って

テストをして

友達と遊んで



家に帰って一人になると

寂しくなって

悲しくなって


いつも通りご飯を食べて

お風呂に入って

布団に入って



1ヶ月


気づいたらそんなにたってた

そんなにたってたことを

ママからのラインで知った


さっき、病院から電話で

おばあちゃん、、、、



ちゃんとお別れできたからかな

さみしいけど

倒れたときほど驚かなくて


そっか


そんな言葉が口からぽろっとこぼれただけ


逆に心が動かなさすぎて

ついてこれてなくて

現実感がなくて



そうだ

帰る仕度しなくちゃ

前みたくバイトのお休みももらって

でも、明日

大がくのオリエンテーションがあるから

それが終わりしだい

だとするとやこうバスのほうがいいか

それもしらべてよやくとろう

それと

あと



だめだ

あたまがはたらかない


げんじつかんはないけど

やっぱりしょっくがおおきいのかな



笑ってるおばあちゃんと

目をあけないおばあちゃんと

死と


実感をもって結び付かない

全然涙が出ない


アニメやドラマで受け入れないと泣かないみたいなシーンってうそくさいなって思ってたけど、実際、そういうものなのかもしれない


それとも

私が薄情なのか

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