27.願い事
幽霊なんていうものがいるのなら あの人も幽霊になって会いに来てくれないだろうか
何も話さないでいい 手も握れなくていい ただ姿を見せてくれるだけで・・・
そんなの生きている者の勝手な願いだけど
もしあの人も会いたいと思ってくれているのなら 私はもう一度あの人に会いたい
死んだら会えるだろうか?
もし会えるというのなら その時まで待つ
もし本当に会えるというのなら まだもう少しだけ生きて・・・
そんなわがままな思いを抱えたままじゃ 罰が当たるかもしれない
でもいい そんなの構いやしない
だってあの人ともう一度会えるのなら どんなに辛いことがあっても・・・
そんな覚悟でいたら あの人はきっと哀しい顔をする
だからあの人の笑顔を思い出して まだもう少しだけ生きてみる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます