眠った先に待つ世界

プロローグ

　西暦50XX年。人口約1億2千万人、医療技術や科学技術、そして機械技術者までがかつてないほど発達し、他の国と比べると様々な面でトップクラスであるこの国

『ペンドラ』　　

その国の中でも一際大きく大都会と呼ばれ、

賑わいと活気にあるれている大都市

『オーレン』があった。

　そんなある日、人々が行き来する大通り仕事に遅れるのか慌てて走るや、こんな朝っぱらからデートなのか遊びの約束なのか待ち合わせをしている女子高生などや、スマホを片手にすぐにも前を見ずにつまずいてしまうのではと思うほどの歩き方をしている人々など、

いかにも都会っぷりを思わせる光景の中ポツンと建たすむ喫茶店で一人一枚のチラシを眺めていた男(フラーウス=ユアン)

　この時、まさか世界がそして自分の人生がまさかあんなことになるとは誰も思わなかっただろう‥

　遡ること２年ほど前。大都市オーレンでは新たな科学技術の発展として、

　【コールドスリープ】

そんな言葉が有名になりつつあった。

　コールドスリープ 。本来は宇宙船などの惑星間移動などにおいて人体を低温状態に保ち、目的地に着くまでの時間経過による搭乗員の老化を防ぐ装置や同装置による睡眠状態などの事を言うのだが、

　大都市オーレンでは移動以外で肉体の状態を保ったまま未来へ行く一方通行のタイムトラベルの手段として研究や実験が行われていた。こんな夢のような話聞いた大都市の市民は、

『未来に行ける、未来が見てみたい、長生きできる。』

などの噂も広がり評判を高めていった。

　しかしそう長くも続かなかった、噂ではコールドスリープの評判を良いものの実際に実験を行った証拠もなく研究は未来と言うこともありとても長い研究になるものだった。

一部の専門家は、　

　『現実味ではない。リスクが高すぎる』

など意見言う者もいた。

そんなこともあり、また新しい技術を発展していく中で日がたつにつれてコールドスリープという言葉は人々の記憶から過去の言葉になっていった......‥‥‥‥‥‥